高2留学生インタビュー

2023.07.06

島根県立隠岐島前高校 清水千陽さん

なぜ「しまね高2留学」に?

高校1年生になって、進路関係の資料がたくさん届くようになり、その中に「しまね留学」というチラシを見つけました。その中に載っていた島前高校の写真に一目惚れし、新しい世界を知りたいという気持ちとともに、高校生活に変化をもたらしたいという強い思いがありました。これまで中高一貫校でずっと同じ友達と過ごしてきた中で、自分自身を見つめ直すためにも、しまね留学に参加することを決めました。最終的には、環境や自分自身の成長を考えて、島前高校に入学することを決めました。今では、「ここしかない!」と思える場所です。

留学先に選んだ理由

「離島」にあるという立地がこの先絶対に通うことのないだろうと思い、惹かれたから。「島まるごと学校」というキャッチコピーが気になったからです。

留学前に不安だったこと

親元を離れ1人で生活をすることが初めてで、出来るのかとても不安でした。最初は洗濯機の使い方もわからず、大変でしたが、先輩や同い年の子達が教えてくれたことでだんだんと不安が解消されていきました。また、関係性が作られた状態のクラスの中に入っていくのに馴染めるかどうか不安でした。ですが自然と馴染んでいく事ができました。

嬉しかったこと

テストが終わった後に寮から5分の海にみんなでバシャーンって飛び込んでするのがとても楽しかったです。ジャージで行くことが多かったけど、水着で行くこともありました。あと、雪が積もって学校が休校になった時には、大きな雪だるまを作ったりして雪遊びを楽しんでいました。体育祭もすごく印象的で、向こうの高校よりもダンスがすごいなって思いました。ミセスグリーンアップルのダンスホールやバブリーダンス、韓国アイドルの曲など、先輩が考えてくれたダンスや振り付けを練習してめちゃめちゃ青春を感じました。

つらかったこと

人間関係が大変で、ずっと一緒にいると近すぎて疲れてしまうことがありました。それでも、一人になりたいときは母に電話したり、ベッドスペースでカーテンを閉めて一人時間を作ったり、散歩したりしました。帰省したときは、コンビニやファストフード店に行ったり、買い物をしたりすることが楽しくてありがたかったです。島での生活で、自分がいかに今まで楽して暮らせていたかに気づきました。

1年間で一番頑張ったなと思うこと

私は「こどものまち」というプロジェクトに参加し、子どもたちと一緒にお店を経営しました。子どもだけの町で小中学生が店長を務め、お金の流れを学ぶイベントで、去年はコロナで中止になっていたそうです。有志の人たちが主催しており、アノマーレという場所で行われました。夏から準備をして、高校生の仲間たちと一緒に企画を担当しました。最初は、ペアを作ってお店をする小学生との対話が難しく、お互いの思いが伝わりにくかったです。でも、一緒に考えて打ち解ける方法を模索し、大成功に終わりました。

自分のココが変わった

私がお世話になった人は、友達もいるけど、一番相談したのはハウスマスターさんです。ハウスマスターさんって、女子寮に週3くらい来てくれるんです。夜お話ししたりして、雑談みたいな感じです。最初はとっても緊張して、大丈夫かなって思ったけど、話してみるととっても優しくて、安心しました。こんなに大人と話したの初めてでした。

在籍校との学校生活の違い

留学している島前高校と、在籍している高校とはかなり違いがあります。島前高校では先生方との距離が近く、小規模なため、質問しやすい環境があります。また、先輩後輩の関係が非常に大きく、寮生活をしていることもあって、人とのつながりが深くなるなど、学校生活の違いを感じています。これまで私が通ってきた在籍校では、先輩後輩の関係は部活動の中でしかなかったので、普段の生活での縦のつながりを持つことは新鮮でした。

一番おどろいたこと

私が驚いたことの一つは、学校が天気で休校になることでした。外に出られないから、室内でおしゃべりをしたり、午前中は二度寝してました。それともう一つは、知らない人でも挨拶してくれて、目的地まで車で送ってくれたことです。こんなことは東京ではありえないです!でもここなら乗っていけるんです。誰だろう?と思いつつ、ありがたいです。

在籍校との勉強の仕方の違い

在籍校にいた時は塾に通っていたのですが、そこでは一人で勉強することが多かったです。自分自身との戦いでした。でも島前高校は学習センターでみんなで勉強することができるので、友達に質問したり、夜まで一緒に勉強したりできます。高めあえる環境で、人の頑張りが目の前で見えるので、とても励まされます。寮にも自習室みたいなのがありますが、学習センターの方が気分転換にもなるので、よく利用しています。

思い出スポットBEST3

寮の玄関

女子寮の玄関からは島前高校やグラウンドなどを見ることができ、心が落ち着く空間です。

キンニャモニャセンター

海士町の玄関口であり、毎日様々な人が行き交う場所。先輩を見送ったり、テスト勉強を友達と一緒にしたり、放課後に他愛もない話をして盛り上がったり、夢探求のプロジェクトである「海士ガチャ」を置かせてもらったりなど、とても思い出の部深い場所です。

旅館

ゴールデンウィークで365の生徒は島に残っていたのですが、その時に泊まった民宿の方がとても良くしてくださり、美味しいご飯も食べさせてくださってとても大好きな場所になりました。

1年前の自分へMessage

人生において忘れることの出来ないとてもとても大切な1年間になることは間違いないです!!自分の手で掴み取ったチャンスを無駄にすることなく自分からたくさんアンテナをはって「全部自分のものにしてやる!」くらいの気持ちで。でもとにかく一番は楽しむこと!送り出してくれる家族のことも忘れずに。

学校情報

島根県立隠岐高等学校

〒684-0404
島根県隠岐郡海士町福井1403
TEL: 08514-2-0731

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