高2留学生インタビュー

2023.08.24

島根県立津和野高校 松延悠さん

なぜ「しまね高2留学」に?

私が「しまね高2留学」を選んだのは、私が通っていた高校が1学年が約400人のマンモス校でイベントが制限されていたことと、本来楽しみにしていた高校生活がコロナ禍で実現できなかったことが大きな理由でした。在籍校では、グローバル英語に力を入れているため、私自身もともと海外に留学をしてみたいという思いがあったのですが、コロナ禍で中止になってしまいました。そんな中、母が「しまね高2留学」を教えてくれたのがきっかけでした。実際に10月のオープンスクールに参加して、その時の直感で決めました。

留学先に選んだ理由

留学先を選ぶ際に、いくつかの学校を検討しました。まず重視したのはカリキュラムが自分に合っていることでした。その上で、10数年の実績があるしまね留学は、制度が整っていそうだと感じたので島根県内から探し、津和野高校を選びました。津和野に実際に訪れて、津和野の自然や人々に触れたことで、この学校がいいなって思いました。 特に印象に残ったのは、オープンスクールでの出会いです。初めての飛行機やタクシー移動で不安を感じていた私を、高2留学1期生の四ノ宮さんが温かく迎えてくれました。そして、オープンスクールが全て生徒主体で行われることに驚きました。私がイメージしていたよりも、先生が主導することはほとんどなく、生徒同士で協力し合い、活発に学校を運営していました。同じ学年(当時1年生)の生徒がたくさん話しかけてくれ、安心しました。

留学前に不安だったこと

留学先で友達ができるかどうかが一番の心配でした。すでに築かれた人間関係の中に入って自分がなじめるかどうか心配でした。幸運にも、同じ下宿先の子が私と同じ学年で、クラスも一緒だったため、その子を軸に友達関係が広がっていきました。1年間という短い期間でしたが、その友人のおかげで不安はだいぶ解消されました仲良くしてくれて感謝しています。

がんばった・チャレンジしたこと

一番頑張ったなって思うのは、マイプロジェクトです。「大人って何だろう」という講座を開いてグループワークをしました。私自身も18歳になる直前で、大人になることに対するイメージが漠然とし不安を感じていました。でも、生徒にアンケートを取ったり、他の人の意見を聞いたりするうちに、大人になることに対するイメージが変わっていきました。自分の好きなことをしながら生きている人たちがたくさんいることに気づき、私も自分らしく生きていこうと思うようになりました。初めて自分で企画したイベントを実行することで、成長することができたと思います。

おいしかった(好きになった)食べ物

下宿先の大家さんが作ってくださるご飯が本当に美味しかったです。野菜ソムリエの資格を持っておられ、毎日の食事は栄養バランスが取れたメニューを考えて下さるので、勉強の後はいつも食事が楽しみでした。特に、ピーマンが入ったトロっとしたキーマカレーには衝撃を受けました。また、全国にご友人がいらっしゃるので、北海道のジンギスカンやホタテも食べさせていただき嬉しかったです。

嬉しかったこと

津和野に来てから、地域の方々が優しくて温かいことに感動しました。神奈川では考えられないほど、通りすがりの人全員から挨拶をしていただけることが驚きでした。「おかえり」と言ってくださることもあって、とても嬉しい気持ちになります。 印象的な人は、下宿先の大家さんが思い浮かびます。毎朝毎晩走っていたり、寮の炊事員をやっていたり、レストランで働いたりと、活発な方です。私が困っていると言ったら、いつも親身に助けてくださって、家族のように接してくださいます。実家に帰ったような気持ちになります。 また、コミュニティキッチンを運営している方にも大変お世話になりました。毎月2回、食を中心にした学びの場を開催していて、地域の農家さんが持ってきた野菜を調理してくれます。高校生は無料で参加できるため、部活の仲間と一緒に行くことが多かったです。こうした地域のイベントがあるのがとても素敵で、津和野に来て本当に良かったと感じています。

つらかったこと

不安なこととか、嫌なことがあった時に、最初は友達に悩みを打ち明けることができず、孤独を感じたことがありました。人間関係に悩むこともあって、誰に相談すればいいか分からず、その不安がどうしても解決できなかった時はありました。長期休暇で実家に帰った際、家族と過ごす時間が多かったため、津和野に戻った時に神奈川とは異なる季節感や雰囲気に寂しさを感じたこともありました。最初は親に気を遣って電話できませんでしたが、次第に毎日電話するようになり、そのおかげでメンタルが保たれたと思います。

一番おどろいたこと

津和野の高校生は本当に活発だなと思います。総合的な探究の時間を入れているなのか、将来の進路や自分のやりたいことに対してすぐに答えられる、意志が固い子が多いなという印象です。個性的な子が多く、一人一人のキャラクターが際立っていると感じました。 また、2年生の総合的な探究の時間では、地域に関わる班に所属していました。そこで地元の魅力を服で表現するというプロジェクトに取り組みました。その中で和紙職人や神楽の衣装を作っている方等、多くの大人からの協力を得ることができました。都会では中々できない経験だと思います。

在籍校との勉強の仕方の違い

1年生の時は神奈川の塾に通っていましたが、留学した先にはHAN-KOHという町営塾がありました。学校も最終下校時刻まで先生に質問ができました。22時まで開いていたので、スタッフさんに勉強の相談をすることができました。 津和野高校では一人一台Chromebook(クロームブック)というパソコンを与えられました。在籍校では人数が多いためグループ相談の時間に5人グループに1台しか与えられてなく、触れなかった時もありました。最初は使い方が分からず戸惑いましたが、津和野に来てからはパソコンを使うスキルが上がりました。

思い出スポットBEST3

太皷谷稲成神社

頂上まで登って写真を撮ったり、部活の活動では稲刈り・田植え体験をしたりした場所。頂上からの景色が絶景です。

三松堂

16時になるとジェラートが高校生限定で100円になり友達とよく食べに行きました。

お食事処みのや

部活動で作った梅シロップを使用したジュースをお店で直接提供させてもらいました。土日は私を含む高校生がお店に入りお客さんに直接提供しました。また、一昨年のオープンスクールに行った際外観に惹かれ、ご飯を食べに行ったお店がみのやさんです。

1年前の自分へMessage

不安だらけだと思うけど、行った先でみんなが温かく迎えてくれてすぐに慣れます。大丈夫だよ!

学校情報

島根県立津和野高校

〒699-5605
島根県鹿足郡津和野町後田八12-3
TEL:0856-72-0106

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