高2留学生インタビュー

2023.06.29

島根県立隠岐高等学校 加藤喜弥子さん

なぜ「しまね高2留学」に?

私は住んでいる地域の中高一貫校に在籍していて、高校から入ってくる外部進学の人もおらず、高校1年の時に思ったのが、小学校の友達や地元の子は別の高校へ行って新しい部活を始め、新しい友達も見つけている中、自分は部活も変わらず仲の良い友達も同じで、何か新しい変化が欲しいと思い、しまね高2留学に挑戦をしました。

留学先に選んだ理由

どうせ行くなら遠くに行ってみたいと思って、全国の学校を調べました。島前か隠岐かで迷ったのですが、応募できるのが隠岐高校だったので、遠くでの挑戦をしたいと思ってそこに応募しました。 私は元々人と話すことが苦手で、それを克服するためには人と話す経験が必要だと考えていました。隠岐高校は地域行事に積極的に参加することをアピールしており、地域の人々と関わる機会が多く、人と話す機会も多いだろうと思ったからです。他にも北海道や福岡も検討しましたが、隠岐高校に応募することにしました。

留学前に不安だったこと

漠然と、不安なんて行ったらどうにかなるだろうみたいな気持ちでした。 私と同じしまね高2留学のメンバーがいて、2人とも初対面のような状況からスタートしました。 隠岐高校には県外生が少なく、幼稚園からずっと一緒に育ってきた同級生たちなので、新たな友達を作ることが難しかったのですが、365のメンバーが友達として支えてくれました。また、寮にいる時には、明るく社交的な一人の子がいて、彼女をきっかけに新しい友達ができました。365の仲間たちのおかげで、友達を作ることができました。

がんばった・チャレンジしたこと

総合的な探究の時間の授業で、地元の木材を使って子どもたちが身近に感じられるおもちゃを作ることに挑戦しました。最初は自分たちで作る予定でしたが、地元の企業の方に声をかけていただき、一緒に作ることになりました。試作品はまだできあがったばかりで、現在本物を作ってもらっています。目標は、隠岐産材の木で作ったおもちゃを販売し、子どもたちが木を身近に感じられるようにすることです。このプロジェクトを通じて、地元の課題解決と教育の両方に貢献できたらいいなと思っています。

嬉しかったこと

友人が「加藤さんが地元に帰って大学生になっても、またどこかで集まろう」と言ってくれたことがとても嬉しかった。彼らが「いつか集まろうね!」と言うのではなく、「大学生になったらどこで集まる?」という前提で話をしてくれたことが、私にとっては特別なものでした。

つらかったこと

総合的な探究の時間で、最初はシンプルな積み木を作ろうと思っていたけど、業者さんから「もっと考えた方がいい」と言われ、もう一回全部考え直しになった時は、本当につらかった。そして、学校に業者さんからの電話があり、何のために作りたいのか、自分たちがどういう思いがあって作りたいのかが伝わっていなかったことが分かり、先生と一緒につくっていた3人で話しに行ったけど、その時はとても辛かった。自分たちのできなさを痛感したけど、最初から全部できるわけではないし、こういう失敗もあり得るということを人に伝えることや、何のためにするかみたいなのはやっぱり大事だと思った。

在籍校との学校生活の違い

隠岐高校は1クラスあたり22人程度の生徒しかおらず、そのうち文系と理系に分かれています。勉強の仕方については、少人数でのペアワークが多く、話し合いも多いです。また、ホワイトボードを使った授業や総合的な探究の時間も多く設けられています。授業は文系理系関係なくグループ分けがされ、普通科と商業科の生徒が混ざって同じグループで学習することもあります。違う科目やクラスの生徒たちと交流する機会が増え、コミュニケーション能力の向上につながと感じています。

一番おどろいたこと

隠岐は知り合い同士の人が多く、私の同級生たちも幼い頃からの友人ばかりでした。島には留学生のための「島親」という制度があり、毎週土日に地域の方の家に泊まることができます。私は他の留学生たちとは異なり、池田さんのお家に一人で泊まっており、たまたま隣人がバーベキューをしていた時、池田さんから参加しておいでよと誘われました。たった一人でおにぎりを持って参加し、お隣さんやお隣さんのママ友、そしてその子供2人と一緒にバーベキューを楽しむことができました。このような地域の強いつながりに驚きましたが、とても良い経験になりました。

思い出スポットBEST3

港町

毎週末行かせてもらっている地元の方のお家がある場所です。目の前の川にたくさんの船がとまっていて、とても素敵な場所です。また、釣りや花火など色んなことをした場所もあります。

西郷港

隠岐へ行くときも、出るときも、必ずといっていいほど行く場所です。港であった花火大会へ浴衣をきていったり、テスト前に勉強をしにいったり、証明写真機が港にしかないので友達ととりにいったりと実はよく行く場所な気がします。

隠岐高校の図書室

365生として図書室で週1回面談を行ったり、総探という授業のための準備のために行ったりと、とてもよく利用する場所です。Sonyの窓を利用して、図書室で他校の生徒と交流したり、1週間ほとんど毎日図書室へ通って、発表の準備をしたりと、たくさんの思い出がつまった場所です。

1年前の自分へMessage

しまね留学では大変なこともあるかもしれないけど、たくさんの人と知り合えて、たくさんのことを知れる1年になると思うから、時間を大切に毎日を頑張って!!

学校情報

島根県立隠岐高等学校

〒685-0006
島根県隠岐郡隠岐の島町有木尼寺原 1
TEL: 08512-2-1181

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