高2留学生インタビュー

2022.03.01

島根県立隠岐島前高校 小林京胡さん

なぜ「しまね高2留学」に?

もともと高校生になったら留学をしたくて、留学をすることで変わる自分を3つ思い描いていました。
 ①様々なことにチャレンジし、自分に自信を持ちたい
 ②様々な角度から物事を見つめることができるようになりたい
 ③自分が考えたことを発信できる人になりたい
最初は台湾やマルタへの海外留学を視野に入れていたんですけど、コロナ禍で難しくなってしまいました。その時、たまたまインスタグラムでこの留学のことを見て、すごく面白そうだなって思い挑戦してみたら、ありがたいことに合格しました。
隠岐島前高校を選んだ理由は、父がどうせ留学するなら他と違う取組をしている学校がいいんじゃないかとか、変わった高校がいいんじゃないかっていうことで教えてくれたのがきっかけで決めました。
隠岐島前高校はグローバルを掲げている学校で、海外に興味があったり外国人留学生も来ていたり、研修旅行がシンガポールだったり、地域との密着も強いとか、そういう魅力が詰まっていて、いいなぁって思ったのを覚えています。

留学前に不安だったこと

留学する前は不安は一つもなかったです。4月6日に島に着いて、一歩踏み入れた瞬間に不安が芽生え始めました。 それまでは全然なんともなかったです。特に不安の波が高く上がったのが、寮に入ってからでした。 自分は人見知りするほうなので、「どうしよう」って気持ちが急に起きました。

つらかったこと

島に来て6ヶ月、島から外に出てなかったんです。気持ちが不安定な時に相談した周りの大人から言われて気づきました。 その時は一人で東京とかに旅に行って、島前高校の卒業生や留学に関わってくださった大人の方など10人くらいお話をしました。お話をしていただいて、やっぱり島から出ることも大事なんだなって気づけました。それまで島から出ていなかったから、日本ってこんなに広いんだなっていうこともわかってなかったです。今住んでる自分の範囲から出るということをして、ちょっとずつ解消されていったというか、下にいたとしたらちょっとずつ上がっていけたのかなって思います。

1年間で一番頑張ったなと思うこと

地域に積極的に出ようと努めました。せっかく留学したから、いろんな人と関わりを持ちたいと思っていました。 期限が限られていて焦る気持ちもあったのだろうと思います。

自分のココが変わった

寮の食堂は共有スペースになっています。そこに行ったら必ず人がいて、いつでも話せる人がいるところがいいなと思います。 自習室もちゃんと一人用の個室があるので、勉強に集中したい時など使い勝手がいいと思います。

在籍校との学校生活の違い

冬休みに9ヶ月ぶりに帰省して感じたのは、学校ではなくそこにいる人を比べた時に、自己肯定感の差を感じました。 宮城の人全体がそういう人ばかりってわけではないし、逆に島前高生が全員そんな人ばかりってこともないんですけど、 色で表すと、東北側の方が自分的には暗く感じられて、島前高校の方が明るく感じたのが最近の気づきです。

思い出スポットBEST3

崎(海士町の地名)

留学先の「ローカル探究」で夏休みの間ずっと過ごしていた場所。シェアハウスだったり、商店だったり、港だったり、どこも素敵な大切な場所です。

菱浦港とEntôの間にある小さな堤防

スッとしたいときや、ボーッとしたいときに菱浦港とEntô(宿泊と隠岐ユネスコ世界ジオパーク拠点との複合施設)の間にある小さな堤防によく行ってました。船を見たり海を見たり、「一人最高」って思える所です。

知夫の赤壁

もうこれは、やばい、グワッときます。絶対「なま」で見るべき観光スポット。隠岐の中で一番大好きな観光名所です。

1年前の自分へMessage

自分にとって帰省したときのことがすごく衝撃的で、違和感がありました。なので、すごい上から目線になっちゃうんですけど、将来の夢なのか目標なのかわからないけど、自分の可能性を信じていけるようなところを子供たちに教えたい。もっともっといろんなものに触れて、もっともっと行動に移して、もっともっとたくさんの人とお話をして、ちゃんと自分に自信を持って、自分の可能性を潰さないような人に育っていってほしいなと思います。
そのために、教育面とその心理学面、組織経営学面を混ぜて、自分が実際に体験して感じた教育、いいなって思った教育を日本に広めたいなと思っています。あと老若男女関係なく、人の可能性を最大限に引き出せるような取組ができたらいいなって思います。そうしたら社会は生きやすくなると思うし、もっと容易に自分を表現できたり、もっと簡単に相手を褒めやすくなったり、どっちもWIN-WINだなと思います。そういう社会を目指しているから、それに向かって何かできる人になりたいなと思います。

自分が悩んだときに相談している人は、学習センターの方や島に住んでいる大人の方、魅力化のコーディネーターさんとかです。相談する相手は自分にとって面白いなって思う人だったり、こういう生き方かっこいいなとか、尊敬する人が多かったりします。

一番影響を受けたのは同級生です。島前高生は自由な人ばかりで、好きなことをやるっていう人が多いです。例えば、釣りが好きで学校の時間以外は全部釣りをしてる子が普通にいて、自分の好きなものを本当にずっと追い求めているというか、そこに時間を注げるってことに関してすごく尊敬しています。ゲームが好きな男子はずっとゲームしてて、すごいなって思う。女の子だったらお菓子作りをしたりとか、何かの大会で1位の人が多い。けん玉だったり大正琴だったりとか、自分がこれはできるっていうものを一つは持ってる子が多くて、自分はその時にこれだっていうのがなかったので、すごくいいなーって思うし、今もないので頑張って探したいなって思うきっかけになりました。
ここにきて、海外留学も身近になりそうです。自分のフットワークが軽くなったと感じています。ここに来たことを自分は越境と捉えてないんだなっていうのも思っていて、これからもっと自分が刺激を受けるような場所にどんどん移動していきたいなと思っています。

学校情報

島根県立隠岐島前高等学校

〒684-0404
島根県 隠岐郡海士町 福井1403
TEL:08514-2-0731

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