国引き神話にも登場する国立公園三瓶山。その麓で子どもたちの生きる力を育む場所をつくりたい。という想いから山村留学が始まりました。小学３年生～中学２年生が対象の１年間の長期山村留学には延べ226人以上、夏・冬・春休みに行う短期山村留学には延べ6,900人以上の子どもたちが山・海・川・里の自然体験プログラムに参加しています。卒業後も訪ねてくる子も多く、三瓶が第２のふるさとになっています。専用拠点ができた2004年から長期山村留学生を受け入れ中。
長期と短期　２つの山村留学 ①１年間の長期留学では、小３～中２（継続は中３も）の子どもたちが対象です。センターを拠点に北三瓶小・中学校に通いながら、年間で70回程度の自然体験活動を行います。月10日は受入農家にホームステイします。 ②１泊～10泊の短期留学には、夏・冬休みに実施する４泊５日のコースと、夏の10泊11日の長期コースがあります。また、年5回、保護者同伴の幼児や小・中学生を対象にした日帰りや2泊3日の体験も開催。

大田市山村留学センターでは、子どもたちが本物の自然を体験し、昔ながらの生活の知恵を地域に学び、集団生活の中で社会性を身につけながら生きる力を育みます。米・畑作り、わら・竹細工、登山、川遊び、魚突き、ソロキャンプ、雪中キャンプ、豆腐、蒟蒻作り、紙漉き、炭焼き、塩づくり、和太鼓、石見神楽、個人研究発表・・・。田舎だからこそできる教育プログラムを実施中です。
大田市は、島根県の中央に位置する豊かな自然に囲まれたまちです。 世界遺産に登録された石見銀山遺跡は、自然との共生が世界的に評価され、昔ながらの町並みなどの文化的景観が残る大田市のシンボルです。鳴き砂で有名な琴ヶ浜をはじめ、透明度の高い綺麗な海も魅力です。そして、国立公園にも指定されている三瓶山があります。山村留学センターのまわりはその三瓶山の裾野の草原が広がり、四季の変化を豊かに感じることができます。周囲には県立三瓶自然館サヒメルや国立三瓶青少年交流の家といった社会教育施設も充実しています。

大田市山村留学センターは大田市教育委員会が運営する安心・安全な施設です。子どもたちの生活や自然体験活動は全国各地で山村留学をてがける公益財団法人育てる会の専門指導員が常駐し、指導にあたっています。センターには最大40人滞在できる８部屋の留学生室、いろりを囲む談話室、100人入る研修室、学習室、食品加工ができる作業棟、厨房と食堂、指導員の宿直室、周辺には田畑や草原があり、裏山でキャンプもできます。