高2留学生インタビュー
2022.03.01
島根県立三刀屋高校 中村紗花さん
高2留学生インタビュー
2022.03.01
島根県立三刀屋高校 中村紗花さん
なぜ「しまね高2留学」に?
私が大阪の在籍校にいた時、コロナ禍の影響で6月まで学校に行けずオンライン授業が続いていました。家で過ごしている時、社会では失業者や給付金の話がされていて、AI搭載の機械が失業した人の仕事を代行することになるというニュースが流れてきました。ニュースキャスターの人は「便利になった」と言ってたけれど、その言葉に自分は違和感を感じました。確かに便利なのは理解できるし、AIは人と違ってミスをしないけれど、逆にAIが人の仕事を奪っているように感じて、「人にしかできないことってなんだろう」という疑問を持ち始めました。 7月に登校が再開した時にしまね高2留学の広告を目にして、ここだったら視野を広くできるかもしれないと思ったのがきっかけで、留学を決意をしました。
留学先に選んだ理由
「人にしかできないこと」を追求したいと思い、雲南市が掲げる”日本一チャレンジに優しいまち”という言葉に惹かれ、雲南市ならやりたいことに対して突き進めると思ったので三刀屋高校を選びました。
がんばった・チャレンジしたこと
「人との出会いを大切にすること」「スペシャルチャレンジJr.プログラム」「部活動」の3つです。 スペシャルチャレンジJr.プログラムに参加する中で、印象的な人との出会いが多く、 自分の考え方も変わってきました。 やらないといけないことが増えてきて、自分の中で負担になる時もあったけれど、 スペシャルチャレンジJr.プログラム事務局の皆さんにサポートしてもらったり、在籍校の先生や親にも話をしたりしました。 そうすることで下がっていたモチベーションをまた上げることができ、 最後までやり遂げることができました。
つらかったこと
4月〜5月は、新しい環境に慣れるまで教室で自分を出せず、相談できる人が近くにいなかったことです。 6月が一番「帰りたい」と思った時期でしたが、6月末のテスト勉強に集中している中で、悩んでいても仕方がないと感じ、 テストが終わってから吹っ切れました。私が自分を出していないから相手も心を開いてくれていないのかもしれないと思い、 自分から積極的に話すようにしたところ、どんどん繋がりが生まれていきました。
在籍校との学校生活の違い
学校の行き帰りに地域の方に声をかけてもらえることです。 大阪の在籍校では、普段学校の警備員さんに挨拶するくらいでした。 学校がある地域の人と関わることが一切なかったので、 自然に声かけをしてもらえる環境にすごくギャップを感じました。
一番おどろいたこと
三刀屋は出雲弁で語尾が変わるだけじゃなく、イントネーションも関西弁とは違うので最初は違和感がありました。 同級生の話す方言は聞き取れるけど、 先生が話すと「今なんて言った?笑」っていうのが授業中にあったりしますね。
体育館
高校から始めたバレーボールは趣味でしかなかったけど、留学してからは本気で取り組むことの楽しさを知り、もっと好きになりました。留学生は公式戦に出場することができないけどマネージャーとしてベンチに入らせてもらって、三刀屋高校のバレー部の一員として参加できているのがすごく嬉しかったです。練習後は疲れているけど、みんなとの帰り道はとても楽しくて部活に入って良かったと思うし、辛いことがあっても部活ではそれを忘れてバレーに夢中になれました。
スペシャルチャレンジJr.プログラム
スペシャルチャレンジJr.プログラムとは、「日本一チャレンジに優しいまち」とスローガンを掲げる雲南市の取組です。どんなチャレンジに対しても、たくさんの人が応援してくれる環境があり、すごくいい町です。「やりたいこと」に対して一生懸命になって取り組むことができる場があり、どんな取組に対しても周りの人が聞き入れてくれ、応援してくれます。一生懸命取ったアポの取材や企画したイベントが終わった後は、今までぶつかった壁や、辛かった気持ちをかき消すほどの達成感を感じました。
寮
初めて親元を離れて生活をするのは不安でした。同じ2年生が全員女子ソフトボール部で、自分だけバレー部だったのでそれも不安でしたが、彼女たち寮生が初めからたくさん話しかけてくれました。今はとても仲良くなって、毎日楽しく過ごしています。家とは違い、友達と生活することは非日常で、すごく楽しかったです。夏は野球部のグラウンドから打ち上げられる地元の花火を寮の屋上で独占できたことも、すごく良い思い出になっています。
学校情報
島根県立三刀屋高等学校
〒690-2404
島根県 雲南市 三刀屋町 三刀屋912-2
TEL:0854-45-2721
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