地域の人の声

2023.11.08

矢上高校の応援団長!
授業やイベントなど、多角的に地域を面白く、元気にしている

石見工業株式会社/有限会社はらやま/建築士会邑南支部広報委員/邑南町商工会青年部

小泉 篤さん

邑南町矢上出身。矢上高校卒業後、京都へ進学・就職。家業である石見工業株式会社を継ぐため帰郷したあと、農業生産法人(有限会社はらやま)を立ち上げ異業種参入にも従事しつつ、地域産品の魅力づくりに関わる。矢上高校地域応援団の立ち上げから関わり代表を務めるとともに、協育パートナーとして矢上高校の活動にも積極的に参加している。

小泉 篤さん

個人住宅から公共工事まで、約40年で多岐にわたる施工実績を持つ石見工業株式会社での業務に加え、グループ会社の有限会社はらやまの業務、建築士会邑南支部広報委員長など、幅広い活動に参加し、地域を盛り上げている小泉さん。「田舎よりも都会が好き」と公言し、約8年働いた京都からUターンをする際には、「田舎が嫌だからと腐るんじゃなくて、田舎を自分が面白いと思えるように変えてみよう!」という行動理念を持つことでポジティブな気持ちで帰郷。矢上高校にとどまらず、地域に関するあらゆる活動に参加している小泉さんに、矢上高校の魅力や印象、これからチャレンジしたいことなどを語っていただきました。

 

矢上高校魅力化コーディネーターの小林さんと。

つまらないなら、面白くすればいい。矢上ならそれができる。

――小泉さんは矢上高校の地域応援団の代表をされているということですが、どんな活動をされているんでしょうか。

 

小泉 篤さん(以下、小泉さん):母校である矢上高校が2018年に創立70周年を迎えたのをきっかけに、「これからも地域に愛される学校であり続けてほしい。だから、矢上高校の応援団を結成しよう!」という話から応援団が立ち上がり、現在は代表を務めています。高校で行う文化祭バザーなどイベントのサポートや古本や物品の寄贈、運動部の応援など、あらゆるところで、地域の有志の方が集まり、矢上高校を盛り上げてくださっています。

 

――素敵な活動ですね。もともと地域づくりに興味をお持ちだったんでしょうか。

 

小泉さん:矢上地区も例に漏れず、過疎化が進んでいる地域。Uターンを決めた時、「あれが嫌だ、これが嫌だ」とネガティブに捉えるのではなく、「じゃあ自分が好きなように変えていければ面白いじゃないか」と考えたんです。Uターンした同級生や先輩・後輩も意外と多く、その方たちが結構面白いんですよ。

 

 

――なるほど。矢上高校と関わるきっかけはなんでしたか?

 

小泉さん:実家が建設業をしているので、高校の施設にもいろいろ関わらせてもらっていますが、深く関わったのは、高校の魅力化コーディネーターの方に声をかけていただいてからです。授業の中で「住まい」という単元があり、相談を受けて一緒に授業を作っていきました。そのメンバーの中に地域を盛り上げようと思っている若い方がたくさんいて、「地域の中にいるすごい人たちと高校生を巻き込んだら面白いよね」と話が広がったんです。

 

――矢上高校に、どんな印象をお持ちですか?

 

小泉さん:しまね留学の影響もあって、関西・関東・九州からも生徒が増えている状況は、卒業生としては羨ましいです。出身地が違うだけで結構カルチャーショックみたいな驚きがあると思うんですが、それを高校時代に味わえるのは貴重な経験ですよね。私自身、高校卒業後に進んだ京都の専門学校は日本全国から生徒が集まる学校で、本当に全国に友達ができました。今も連絡を取り合っていますし、やっぱりすごく面白かったし、価値観が広がりました。県外から島根に人が来てくれるのは、面白い話ができる仲間が増えるのでシンプルに嬉しいです。新しい価値観は、新たなスパイスが入るのと同じ感覚。多様な出会いの中で新たなものが生まれる可能性が絶対にあると思っています。

 

 

――矢上高校の魅力といえば?

 

小泉さん:普通科のほかに、産業技術科があること。1年次は共通科目として「野菜」「畜産」「工業」を広く学び、2年次からは興味のある分野に絞って学びを深めていける。大学みたいに自由度の高い学び方ができるので、いずれかの分野に興味がある生徒にとっては魅力的だと思います。

 

――最後に、今後矢上高校でやってみたいことはありますか。

 

小泉さん:せっかく県外から来てくれる留学生がいるので、もっと関わっていけたらいいですね。高校生は忙しいのでカリキュラムとの兼ね合いはありますが、高校生と一緒に何か作っていければ、地域にとってももっと張り合いが出てくる気がします。

 

 

 

これからしまね留学を目指す方へ

矢上高校は、探究心を満たせる場所です。地元の子と一緒になって、冒険心と好奇心を持って、チャレンジングな気持ちで高校生活を元気に楽しく過ごしてほしいです。いっぱい楽しいことを見つけて実践して、たくさんの思い出をこの町で作ってください。自分の生まれ育った場所に帰った後も、「高校時代に面白い場所があったよ」と、たくさんの人に語りたくなるような、そんな環境づくりをしながら待っていますよ。

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